Pathological love
お気に入りのルームウェアでゴロゴロしながら、私は明日の会議の資料を眺めていた。
徳永さんに別れを告げたあの日から、私の心はスッキリと晴れやかになっていた。
これからは彼の助けになれる様に、私は頑張るだけだと自分に言い聞かせると、迷いが無くなった分、余計やる気が起きた。
「まず、始めに仲直りからしなくちゃね。………さて、どうしようか。」
彼の携帯番号を眺めながら迷っていると、いきなり本人から着信が入った。
「もっもしもし!連理?!」
「もしもし、私は秋山さんの知り合いの黒木と申します。あなたは彼の婚約者の方でしょうか?」
「はっはい!」
連理の声よりワントーン低く、優しい口調の男性が出たので慌てて口調を切り替える。
「あっあのう………彼はどうかしたんですか?」
「実は飲みすぎてしまった様で、Alternativeとゆうショットバーで寝てしまって………。」
「Alternative!知っています!!今から迎えに行きます!!」
「こんな時間ですから、私が送ります。住所を教えて頂ければー」
「いいえ!私が迎えに行きます!!」
勢い余って、つい声が大きくなった。
電話口の声は、どうやら笑っている様だ。
「フフッ………そうですか。それじゃあ、待っていますので、お願いします。」
「はい!!」
電話を切ると、私は急いでパンツに着替え、財布を持って、部屋を出た。