Pathological love
「はぁ?だからいーってば!………離して!!」
「いいから、いいから。」
必死にもがくけど、ガッチリ掴まれた腕が振りほどけないまま、店の裏手の薄暗い路地に連れて行かれる。
「嫌だってばっ!!本当に離してっ!?」
酔いと極度の不安で気分が悪い。
(嫌だ…どうしよう………怖い………気持ち悪い………ー)
「お姉さ~~ん、安くしとくから、ほら口開けて~………あ~ん。」
押さえ付けられて変なドリンクを飲ませられる。
「嫌だっ!やめて!!………ゴホッゴホッ…ゴホッ………!!」
無理矢理飲ませられて、酷く咳き込んでいると、男の一人が財布を物色し始めた。
「おねーさん!!すこーしおサイフ見せてね~~………。ワオ!ブランド品!!有り余ってんなら俺らにめぐんでよ。すっごく気持ちよくしてあげっから。」
どんどん気が遠くなっていく。
「おい!いくら入ってる?」
(ヤバイ…こんな所で倒れられない………大事なデータもバックに入ってるし………それだけは守らなきゃ………)
男が油断している内に、地面に落ちたバックを掴んで守るように抱きかかえた。
「そんな必死になってバック掴んでないで、どうせなら俺のを掴んでよ?」
「ギャハハハッ!!お前何言ってんの?ウケんだけど!!」
「うっせーな!!これも一種のプレイなんだよっ!!お前も笑ってないで手伝え!!」
「ククッ………分かったよ!!」
そう言うともう一人の男は、私の腕から簡単にバックを引ったくると汚い路地に放り投げた。