不思議なお客様
「でね、そこのお屋敷に足を踏み入れた人がいるんだけど、なんも起こらなかったらしいよー。」
「えー!ショック!そこのお屋敷、興味あったのにー……」
呆れた顔をした私の友達の尚。
「ねーねー!唯子ー!なんか怖い話ないのー?」
「たくさんあるわよ!」
そう、私、唯子は怖い話がだーい好きな高校3年生!
受験は?って思った?私、頭だけはいいので安心しな!
「尚、紗江、よく聞いてよー?これは、私達にも関わりのある先輩の話なんだから!」
「そ、それってもしかして……」