不思議なお客様
お屋敷の中は広くて、手すり付きの階段が見える。
話に聞いていたお屋敷とはまるで違う。
ただ、ちょっと薄暗いから気味が悪い。
ん?なんだろ。この変な形の花瓶は。
花瓶に触ったその瞬間
「くっ……!!あ、頭が…!!」
急に頭痛が…!い、痛い……
「唯子様!大丈夫ですか!?」
さっきの遣いの人が心配そうにこちらを見る。
「は、はい。少し頭痛がしただけです……」
「そうでございますか……では、左端のお部屋でお待ちください。」
「あ、はい。」
私は、足を進める。
にしても、ここのお屋敷、とっても静かで居心地いい。
なんか、前に来た時のあるような……
キーーー!!!!
突如、お屋敷内に響き渡った不吉な音。
い、一体、ど、どこから!?
「唯子様……!?」
さっきの遣いの人に手を伸ばす。
と同時に光へ飲み込まれていった。