今すぐぎゅっと、だきしめて。
―――・・・・真夜中の二時
なかなか寝つけなくて
あたしは何度も寝返りをうったりして落ち着かなかった。
こうゆう日はたまにあったの。
でも、あっちを向いたりこっちを向いたり、今日あった出来事を思い返したりしているうちに、いつの間にか寝ている。
今日もそうだと思った。
でも・・・・苦しくて苦しくて
そんなに暑くもないのに額からは汗がどんどん吹き出てきたの。
なに・・・・
なんなの、これっ!?
体は言うことをきかないのに、目だけはしっかりと動く。
これって俗に言う“金縛り”ってやつ?
やばっ
ダメダメっ!
金縛りなんかじゃないってば!!
そうか、これは夢ね?
あたしは無理矢理そう思って目を閉じた。
でも、次の瞬間―――
あたしの足にヒヤリと冷たくて刺すような痛みが走った。
ひぇー!!!!
夢 夢 夢 だってばあああ!!!
その痛みにあたしの意識は飛びそうになってしまう。
その痛みは足首からだんだと上に這上がってくるみたい!
おばあちゃんはあの時、なんて教えてくれたっけ?
ちゃんと聞いておけばよかったよ~
たしか…
たしか、えーと……
「ナムア…ダ……ナムア……たす…助け…!」
あたしが必死にそう叫んだ瞬間―――
眩い光が部屋を包んだ。