今すぐぎゅっと、だきしめて。
ドクン……!
周りの騒音が、かき消されちゃうほど
自分の心臓の音がうるさくて
驚いた。
だけど……。
「うそ……」
130……――…6……!
あ、あ、
あったあああ!
見間違いじゃないと、あたしは何度も自分の受験票と、その番号を照らし合わせた。
『1306』
たしかに、その数字に間違いない!
あったんだ。
あたし、合格したんだっ。
思わず駆け出したあたしは、校門を出たとこでハッとしてその足を止めた。