今すぐぎゅっと、だきしめて。
どれくらいたったのかな?
今まで寒かった部屋はいつのまにか静けさを取り戻していた。
あたしは瞬きを繰り返して部屋を見渡す。
やっぱり夢だったのかな?
そう思って、汗びっしょりで肩で息をしている自分に気付いた。
「はあ・・・・イヤな夢・・・・・」
そうポツリと言って倒れ込むようにベッドに横になったあたしは、まだそこにいたナニかに釘付けになった。
ちょっと…待って?
あれは、なに?
あたしをじっと見つめる二つの光。
それは、まるで生きているように瞬きをした。
『キャアアアァァア』
心の中で必死に叫ぶ。
でも、それは声にならない声で。
あたしの身体は相変わらず、自由を奪われたまま。
全身に針を刺すような痛み。
それはずっと続いていて
あたしは今にも意識を失いそうだった。