今までありがとう……
えっとー私はC組かー


C組はこっちかなぁー


ドンッ


「きゃっ」


「あっ、ごめん。立てる?」

と私の前に手を差し出す爽やか系イケメン

でも、私はその手を取らずに立ち上がる


「あっ、ごめんなさい。私前見てなくて…」

どうしよう…男子とぶつかっちゃったよ…


「いや、こっちこそごめん。俺も前見てなかったから」


「本当にすいません。お怪我ありませんか。」


「大丈夫。大丈夫。てか、転んだの君のほうだし、君こそ大丈夫?」



「あ、私は全然平気です。本当にすいません」

あーもうよりにもよってなんで男子とぶつかるかなぁ…


「ふっ、君面白いね。なんか謝ってばっか。なまえ……」


「おい、ソウお前何してんだよ」


「ごめん。ごめん。面白い女の子とぶつかっちゃって。つい」


「はぁ〜女?んなのどうでもいいから早く行くぞ」


「はいはい。相変わらずだねー」


「うるせぇー」


「じゃあ、またね。バイバイ」


「はいっ。本当にすいませんでした」


「もう気にしないで」

とソウという名の彼は最上級の笑顔を残して行った



でも、あいつは私に見向きもしないでスタスタと歩いて行ってしまった


これが私と彼の初めて会った瞬間だった
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