強引上司と過保護な社内恋愛!?
7. 手負いのけもの
やっぱり昨日はよく眠れなかった。
いつもより早めに目が覚めてしまった。
半分お酒が抜けきれないうちに出社する。
なんと7:30…
今朝は私が一番…と思いきや、珍しく桧山さんの姿があった。
色々な事情が絡み合って―――あくまでこれも私の主観―――何となく顔を合わせずらい。
「おはようございます」
挨拶すると、桧山さんは咳こみながら此方へ振り向く。
「ああ…お早う」
なんだか関取みたいな声をしている。
「どうしたんですか?声が掠れてますけど。風邪ですか?」
「ちょっとな」
昨日は酔ってはしゃいで、また何処ぞやの女の家に連れ込まれ風邪をひいたのかもしれない。
一人で勝手に妄想を巡らせて一人で勝手に嫉妬する。
桧山さんは本当に面倒な女に手を出したものだ。
私は自分のデスクに荷物を置くと引きだしを空けて中からのど飴が入った袋を取り出す。
「これ、よかったらどうぞ。食べかけですけど」
「え?いいの?」
桧山さんが驚いたように目を丸くしていたので思わず笑ってしまった。
「大袈裟ですね」
突然後ろから「おやおやおやー!」と朝から暑っ苦しい声が聞こえて来た。
いつもより早めに目が覚めてしまった。
半分お酒が抜けきれないうちに出社する。
なんと7:30…
今朝は私が一番…と思いきや、珍しく桧山さんの姿があった。
色々な事情が絡み合って―――あくまでこれも私の主観―――何となく顔を合わせずらい。
「おはようございます」
挨拶すると、桧山さんは咳こみながら此方へ振り向く。
「ああ…お早う」
なんだか関取みたいな声をしている。
「どうしたんですか?声が掠れてますけど。風邪ですか?」
「ちょっとな」
昨日は酔ってはしゃいで、また何処ぞやの女の家に連れ込まれ風邪をひいたのかもしれない。
一人で勝手に妄想を巡らせて一人で勝手に嫉妬する。
桧山さんは本当に面倒な女に手を出したものだ。
私は自分のデスクに荷物を置くと引きだしを空けて中からのど飴が入った袋を取り出す。
「これ、よかったらどうぞ。食べかけですけど」
「え?いいの?」
桧山さんが驚いたように目を丸くしていたので思わず笑ってしまった。
「大袈裟ですね」
突然後ろから「おやおやおやー!」と朝から暑っ苦しい声が聞こえて来た。