強引上司と過保護な社内恋愛!?
「さっきあげたマスクしてないじゃないですか!」
「だってマスクって苦しくない?恰好悪いし」
そう言っているそばから、フェクショイ!と大きなくしゃみをする。
隣に座る加奈ちゃんが嫌そうに思いっきり眉を顰めた。
「ほら早くマスクして!」
私はデスクからもう一枚マスクを取り出すと桧山さんに無理矢理装着する。
「もう10:00過ぎたから医務室行ってください」
「これから会議だからその後に行くわ」
鼻を啜りながら桧山さんはホワイトボードに行き先を記載すると、フラフラしながら会議へいってしまった
「まさに手負いのけものですね」
隣の加奈ちゃんがボソっと呟く。
私は意味が解らず眉根を寄せた。
「弱っている時こそ、安全な場所へ行くんですよ」
「それは森の窪みにある洞穴的なもの?」
加奈ちゃんはこっくり頷いた。
「雑用は私に押し付けてきますけど、弱った時には寄りつきもしない。なんだかんだいって桧山さんは泉さんのことを一番信頼してるんですよ」
「そうなのかな」
…そうだったら嬉しいんだけど。
私は笑って曖昧にはぐらかした。
「だってマスクって苦しくない?恰好悪いし」
そう言っているそばから、フェクショイ!と大きなくしゃみをする。
隣に座る加奈ちゃんが嫌そうに思いっきり眉を顰めた。
「ほら早くマスクして!」
私はデスクからもう一枚マスクを取り出すと桧山さんに無理矢理装着する。
「もう10:00過ぎたから医務室行ってください」
「これから会議だからその後に行くわ」
鼻を啜りながら桧山さんはホワイトボードに行き先を記載すると、フラフラしながら会議へいってしまった
「まさに手負いのけものですね」
隣の加奈ちゃんがボソっと呟く。
私は意味が解らず眉根を寄せた。
「弱っている時こそ、安全な場所へ行くんですよ」
「それは森の窪みにある洞穴的なもの?」
加奈ちゃんはこっくり頷いた。
「雑用は私に押し付けてきますけど、弱った時には寄りつきもしない。なんだかんだいって桧山さんは泉さんのことを一番信頼してるんですよ」
「そうなのかな」
…そうだったら嬉しいんだけど。
私は笑って曖昧にはぐらかした。