強引上司と過保護な社内恋愛!?
そして父親は大人になった3匹のブタ達に言いました。

「結婚して所帯をもち、子孫を残せ」

1番上の姉さんブタはお医者さまの誠実な伴侶を見つけ、男の子と女の子の可愛い子ブタを2匹産みました。

しかし、嫁に出たため、残念ながら桧山の跡取りにはなれません。

そこで、父親ブタは2匹番目の子ブタに嫁を見つけるようい言いました。

「結婚？そんなん負債を抱えるようなもんだろ？絶対やだ」

しかしながら、二番目の兄さんブタは天才であるが故に頑固で偏屈な男でした。

父親ブタは縋る思いで桧山家存続を末っ子ブタに託そうとしました。

「俺、1人の女性だけを選ぶって無理みたい」

末っ子ブタもてへっと笑って言いました―――


「しょーもないっすね。末っ子ブタ」

私はグラスに入ったワインを煽ると、溜息をつく。

話しの途中に、優しい末っ子ブタが気をきかせて差し入れてくれた。

「兄さんブタも優秀だけどちょっと人格的には問題ありそうですね」

今日は寝不足の上に昨日も飲みすぎたので、いつもよりアルコールが早く回る。

「何だか桧山父に遺憾の意を唱えた事を少々後悔してしまいました」
< 210 / 360 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop