強引上司と過保護な社内恋愛!?
「いっそのことプロポーズでもすればどうだ?」

「イキナリ過ぎるだろ」

心優しい泉も流石に引くかもしれない。

「それに身体の相性も解らないうちから迂闊に結婚なんて申込めるかよ。プロポーズするか迷ってるので一回お手合わせ願います、なんて言ったら完全にアウトだろ」

まあ確かに…と言いかけて途中で五十嵐はハッと我に返る。

「お前最低だな。霊長類ヒト科ヒト属雄として」

さっきは自分も同意したくせに。

こいつはどうも紳士ぶるところがある。

どうしたものか…

溜息を突きながらグラスのホッピーを飲み干した。
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