強引上司と過保護な社内恋愛!?
「桧山さんはどうですか?久しぶりに現場に戻って」

「お陰様で刺激的な毎日を送っている」

桧山さんは小学生のように白い歯を見せてニヒっと笑う。

日中の様子を見てると、確かにエキサイティングな日々をお過ごしのようだ。

「これも泉のお陰だな。ありがとう」

何故私に感謝しているのかよくわからず「はぁ」と曖昧に返事をする。

「…早くご飯食べちゃおうか」

「そうですね。折角のお料理が冷めちゃいますもんね」

私は気を取り直してロブスターにナイフを入れる。

「そういう意味じゃないんだけどな」

桧山さんは独り言ちて首を捻りながら赤ワインを一口飲んだ。


◆◇◆

食後のデザートまで堪能し、私達はボトルに残ったシャンパンを飲みながら、バレのデイベッドに寝そべって食休みする。

夜空にはぽっかりと丸い月が浮かびとってもいい雰囲気。

「いずみ…」

桧山さんは私の肩を抱き、顔を近づけて来た。

食欲を満たした今、次なる欲求を満たそうとしているようだ。
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