強引上司と過保護な社内恋愛!?
大きな窓から差し込む青白い月光が二人を照らす。

ベッドの前で桧山さんは首の後ろで結ばれたワンピースの紐に再び手を掛ける。

ああ…ぬ…脱がされる。

どうしよう。

勝負下着はバッチリなんだけど、なんせ桧山さんはぽっちゃり巨乳が好きだって言ってた。

桧山さんが引っ張って紐を解くと、そのままハラリとワンピースが床に落ちそうになる。

…が、私は咄嗟に両手で抑えてしゃがみ込んだ。

「…え?」

まさかの出し惜しみに桧山さんはびっくりしてる。

「だって…変なので」

私は恥ずかしさのあまり目に涙を浮かべる。

処女の小娘ならまだしも、私が恥ずかしがったところで興醒めだろう。

「変じゃないよ?見せて」

暁さんはしゃがみ込んで私の顔を覗き込む。

「変です!胸も全然ないし…貧弱だし…桧山さんはポッチャリ巨乳が好きだって言ってたじゃないですか」

ああ…と言って暁さんは宙に視線を泳がせる。

「遊びならね」

「まだ…遊んでるんですか?」

私はギロリと睨みつける。

「ううん、遊びはやめた。好きな人が出来たから」

桧山さんは私の頬を両手で挟み茶色い瞳でじっと見つめる。
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