強引上司と過保護な社内恋愛!?
「俺、多分結婚するわ」
フワフワ次男の電撃婚約発表に桧山父と色白で可憐な桧山母―――ちなみに暁さんと肇さんは母似だ―――は暫し絶句する。
「婚約者の田母神泉さんです。美嶋建設の後輩なんだ」
「はじめまして」
暁さんに紹介され、私はニッコリとお仕事スマイルを浮かべる。
「あの時の…!」
私を見た瞬間、桧山父は大きく目を剥いた。
レセプションの夜に噛みついてきた躾けのなっていない部下だとすぐに気付いたらしい。
「あ…貴方…まさか…田母神さんが、あっくんにアーン、をしていたという噂の女子でしょうか」
桧山母も口元に手を当てて目を大きく見開いたまま言う。
やっぱりお母さんには『あっくん』と呼ばれているようだ。
「間違いない。暁にアーン、をしていた女子だ」
桧山父は確信めいた口調でいう。
しかし、どんな伝え方をしていたのだろうか。
「ま、そんな訳だからさ、帰国したら挨拶しに行くって事で」
暁さんはアッサリ会話を終了させて電話を切ろうとする。
「まて!」
が、しかし、桧山父はそうは問屋が卸さない。
私は生唾をゴクリと飲み込み、反対される覚悟を決める。
フワフワ次男の電撃婚約発表に桧山父と色白で可憐な桧山母―――ちなみに暁さんと肇さんは母似だ―――は暫し絶句する。
「婚約者の田母神泉さんです。美嶋建設の後輩なんだ」
「はじめまして」
暁さんに紹介され、私はニッコリとお仕事スマイルを浮かべる。
「あの時の…!」
私を見た瞬間、桧山父は大きく目を剥いた。
レセプションの夜に噛みついてきた躾けのなっていない部下だとすぐに気付いたらしい。
「あ…貴方…まさか…田母神さんが、あっくんにアーン、をしていたという噂の女子でしょうか」
桧山母も口元に手を当てて目を大きく見開いたまま言う。
やっぱりお母さんには『あっくん』と呼ばれているようだ。
「間違いない。暁にアーン、をしていた女子だ」
桧山父は確信めいた口調でいう。
しかし、どんな伝え方をしていたのだろうか。
「ま、そんな訳だからさ、帰国したら挨拶しに行くって事で」
暁さんはアッサリ会話を終了させて電話を切ろうとする。
「まて!」
が、しかし、桧山父はそうは問屋が卸さない。
私は生唾をゴクリと飲み込み、反対される覚悟を決める。