強引上司と過保護な社内恋愛!?
暫く恋愛はこりごりだ、そう思っていても、女子は俺を放っておかない。

「よかったら私の部屋で休んでいきませんか?」

サークルの飲み会の後、小柄で目の大きな可愛い後輩の女の子に誘われた。

前からいいな、と思って二人で出掛けていたりした。

そのナイスバディに惹かれてふらりと独り暮らしの自宅に連れ込まれる。


―――カチリ

乾いた金属音で俺は目を覚ます。

左手首が冷たく硬い手錠で繋がれていた。

慌てて起きあがろうとするが、もう一方をパイプベッドの淵に繋がれているので、俺は庭で飼われている雑種犬の如く動きを制された。

「もう、帰しませんよ。はじめ先輩」

後輩女子は鍵をヒラヒラふって俺に見せつけるとニッコリと満面の笑みを浮かべる。

しかも身体の随所にはキスマークがつけられている。

背筋にゾクリと冷たいものが走り全身が粟立った。

この女は…狂ってる…

そう思った時には既に遅し。
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