強引上司と過保護な社内恋愛!?
そして、一週間彼女に軟禁される羽目になる。

日に何度も性交を求められ、その度に身体中に刻まれる赤い痣。

このままじゃ精神が崩壊する。

彼女がバイトに行ってる隙に俺は死ぬもの狂いでベッドごと引きづって、窓辺まで行き通行人に助けを求めた。

(幸い彼女はアパートの一階に住んでいた)

親にも言えないので、弟に電話をして迎えに来てもらった。

正気を喪い掛けた俺を見た時の弟のドン引きした顔は今でも忘れられない。


―――大人の階段を上がった二十歳の春だった。


どうやら俺には負のオーラを纏った女を惹きつけてしまう何かがあるらしい。

女性とはなるべく深くは関わらず、一夜限りの割り切った付き合いをする。

独りの女と向き合うなんて恐ろしくて出来そうもない。

きっとこの先一生。
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