100%ジュース
ある日僕は、学校へ向かう電車の途中の駅になる難波へ立ち寄った。ただ、なんとなく。だらだらと流れる汗を感じて、やっぱり学校に直接行って空いてる教室で昼寝でもしとけば良かった、と後悔したからあれは夏だ。僕はきっと、まだファッションに疎くて毎日同じような恰好をしていたに違いない。Tシャツにジーパン。そしてスニーカー。キャップさえも持っていなかった。

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