100%ジュース
二人で花火に行こう、と誘ったら喜んでくれたのに、二人の距離は全く縮まらなかった。むしろ、途方もないぐらいの心の距離を感じてしまっていた。いつだって、彼女の笑顔には影がちらついていた。そんな毎日が辛く、僕はいつからか真冬への気持ちを奥の方へと引っ込めていた。

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