100%ジュース
季節は冬に変わっていた。僕に彼女が出来たのだ。
その子は僕のことを長い間、想っていてくれていた。僕は真冬への想いを抱えていたから、それに気付いてあげることが出来なかった。だけどある日彼女は勇気を振り絞り、僕に好きだと言ってくれた。俯きながら、緊張のせいか肩が震えていた。
僕は一週間、自分の気持ちと葛藤した。だけど僕は彼女と付き合うことを選んだ。彼女をもっと好きになれると思ったし、真冬への気持ちにもけじめがつくと思ったから。

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