哀し


「愛美、おっはよ~」
「あ、カナおはよう!」
「今日一時間目から移動だって」
「え~、めんどくさい。」
「しかも、あの鬼の弦先生の化学。」
「ますます最悪だ。」

登校して化学を手にとり化学室に向かう


「愛美ちゃーん。」
「なんですか寂しい先輩。」
「寂しいってなんだよ。」

先輩も移動なのか廊下でたまたまあった

「そのまんま!」

笑ってなぜか変顔してくる先輩に負けじと変顔で返す

「変な顔。」
「そりゃ変顔だもの。」

そんな変な会話をしてお別れする





「仲いいじゃん。」
「まあね。」
「最初はいやそうだったのにね~」
「進歩したよ私。」
「もしかして好きとか?」
「ないない、ありえない。」

化学の授業中カナと話をする


「じゃあ、先輩が愛美を好きなのかも。」
「あ、それはありえない。」
「えー?なんで?」
「だって、あのひと彼女いるもん。」
「あ~この前オーディションの時一緒にあるいてたひと?」
「うん。」
「あの人可愛かったね。」
「もったいないくらいにね。」


笑いながら会話できるようになった。


「絢斗とはどうなの?」
「ぼちぼち。」
「絢斗実は中学の時から愛美のこと好きだったんだよ。」


カナが教えてくれた

そういえば前にそんなこと話してた気がする


「あ~寒い。」



だんだんと涼しくなってきている季節は
もうすぐで11月になろうとしていた


「雪、今年降るかな?」
「ん~どうだろう。」
「去年は積もらなかったよね。」
「去年の雪はすぐ消えたよね~」










今年は寒くなりそうだなあと心の中でつぶやいた



















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