哀し

「愛美。」

話してると急に開いたドア

「あ、絢斗。」
「やっぱここ居たのか。」
「どうしたの?」
「え、いや…」

「なんだよ、お前彼氏待たせてんなら早く帰ればよかったのに。」
「へ?」
「ほらほら、仲良く帰りな~」

背中を押されて半ば無理やり絢斗と一緒に会議室を出された

「ちょっ先輩ちが…」
「愛美、行くぞ。」
「ちょ、絢斗、急にどうしたの?」
「曲今から合わせることになった。」
「なーんだ。分かった。」

あ~あ、先輩に誤解されてるよ絶対。

「好きなのか?」
「え?何が?」
「あいつのこと。」

私が?先輩を?

「え~なにそれ、ないない。」
「そっか。なんか誤解されたとき嫌そうだったから。」
「え?そう見えた?」
「ん~、いや、なんでもない。」
「そっか。」









二人歩いてカナと愁が待ってる教室に戻って合流しスタジオに向かう。
オーディションは明日の土曜。
前日に合わせるというありえない事態。

4時間の練習をして帰る。

「明日は適当に頑張ろう。」
「ちょっと、カナ適当はないよ。」
「そうだよカナ、僕頑張るよ?」
「愁が頑張るんだからやらねーとなカナ。」

ワイワイ道を歩く。
まあ、できれば受かりたい。
一年生より三年生優先なんだけど。



家に帰って明日の服を用意して寝た。
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