天気職人

辺りは静かで風ひとつなく、穏やかな夜。

窓辺に腰掛け雅美はさっき色を放った空を見ていた、

するとどこからか女の声が聞こえてきた。

「ねぇっ！今のなにっ！？」

その大きな声に驚き雅美は危うく窓辺から転げ落ちそうになる。

なんとか持ちこたえて窓の下を見ると、そこには目を輝かせた自分と同じくらいの歳の美しい女が立っていた。

「あれどうやってやったの！？とっても綺麗ね！」

「...お前誰だよ、」

「あたし？あたしは二階堂ソラ、貴方は？」

「俺は、天田、天田雅美、」

二階堂ソラはにこっと笑って言った。

「そう、雅美、いい名前ね！！」

社交辞令だろうけど、雅美は少し照れる。

「ってゆうか、降りてきてよ！見上げてばかりじゃ首が疲れるわ」

「あ、あぁ」

雅美は急いで下に降りる。