ここから
しんあたちは、顔がきれいだからかなりモテる。
しかし、誰も付き合ったことがなく、ゲイだという噂もある。


龍夜「じゃあ後でー」

そう言って別れた。


しんあは、3組に入った。しんあは、龍夜達以外とは関わらない。しかし、女の子には優しい。そのため、男子からの印象はあまり良くない。

のぞみ「おっはよー!しんあ!」
化粧の濃い女の子が言った。


しんあ「おはよ。怪我大丈夫だった?」

私が言っているのは昨日の体育でのぞみが捻挫したことだ。私が保健室までおぶっていったのだ。

のぞみ「まだ、痛いけど大丈夫。ありがとうね。」

しんあ「あんまはしゃぐなよ?」

のぞみ「わかってるよ。」

のぞみは、笑いながら言った。

そんな光景はいつものことだが、今日だけは違った。

春樹「くそっ」


そう声をもらしたのは、霞川春樹(かすみがわ はるき)だった。


春樹とのぞみは、付き合っていたがのぞみに好きな男ができたから別れた。
クラス中がその噂でもちきりで、さすがにしんあも知っていた。


しんあのほうを睨んだ。


しんあは、前の方の席なので春樹が睨んでいることに全く気づく様子はない。


そんな状況下で一限の数学ⅰが始まった。

しんあは、首席合格というだけあり、当てられても顔色一つ変えずに淡々と答える。

休み時間には、いつも通り龍夜達とバカ騒ぎしていた。

そして、お昼になりしんあはお弁当を持って屋上に行こうとした。
すると、春樹が近づいてきて


春樹「おいっ!ちょっと付き合ってくんねぇ?」


睨みをきかせて言った。


のぞみのことだとすぐに分かった。


しんあ「…すみませんが、急いでるので」

丁重に断ってみたものの、


春樹「いいから、来いって言ってんだろ」
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