ここから
私は、ついていくしかなかった。


そして、学校裏に連れていかれ、

ドンッ

壁に押し付けられた。


その弾みでお弁当を落としてしまった。
しかも、蓋が開いてしまい悲惨な状態。

しかし、そんな事が気にならないほど、私は怯えていた。

春樹「なぁ、お前さケンカ売ってんの?」


私「言ってる意味がわからないんだけど」


春樹「俺とのぞみが別れたからのぞみに優しくしてんだろ」


今にもきれそうな声で言った。

やっぱりのぞみのことか


私「そういうつもりはないけど?」


私は、平静を装ってこたえた。

しかし、手足は震えていた。


完全に周りが見えなくなった春樹は


私に殴りかかった。



しかし、寸前で声がかかった。


龍夜「おい。何してんだ?」


悠「まさかとは思うけど、しんちゃんに手だそうとしてたんじゃないよね?」


ニッコリ笑いながら言う悠がとても怖かった。


逃げ出しそうな春樹に、翔は誰にも聞こえないくらいの声で


翔「次はタダじゃ済まないからね?覚悟してかかってきてね?」

翔の背中には黒いオーラがでていた。


春樹は、ガクガク震えながら走り去っていった。


私は、その場に座り込んだ。


悠「しんちゃん、大丈夫?」


さっきとは、打って変わって心配そうな目で私を見ていた。


私「…大丈夫だ。」


翔「強がらなくていいよ。手足震えてるよ」


私「っ…」

しんあ。いや私、佐波月愛(さなみ つきあ)は、女だ。


そして













































男性恐怖症だ。
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