ねぇ、松風くん。


……ってゆーか。確かにクラスのcaféだけど。小規模なcaféだけど。


ウェイトレス2人ってどう考えても少な過ぎませんか。


そんな疑問を菜穂に投げつければ、

「大丈夫、男子にも執事の格好させてウェイトレスやらせるから。」


と、当たり前とでも言わんばかりのどや顔で返されてしまった。


「優と美香は午前午後に分かれて休憩取ってね!」

「…あ、うん。」


菜穂の言葉に、全てを諦めた上で受け入れた私はコクンと頷く。


「さぁ、始まるわよ〜!」


こうして私たちのクラスのcafé(なぜかメイドと執事が接客)は幕を開けた。

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