ねぇ、松風くん。
*Honey café
***
文化祭の日以来、普通に話せる関係に戻った私と松風くん。
綾菜さんにその事を報告すれば
『良かったわね〜!これで同じシフトに戻せるわっ』と笑ってくれた。
シフトを被らないように…なんて、きっと色々と大変だったことだろう。
本当にご迷惑おかけしました。その分、しっかり働いて恩返ししなきゃ!
…そして今日のバイトは早速、松風くんとシフトが同じ。久しぶりだから少し緊張するけど、いつも通り仕事をこなそう。
「…ふぅ。」
息を吐いて自分を落ち着かせた私は、カランカランーーと店の入り口の鐘に気づき”いらっしゃいませ〜”と口を開いた。