ねぇ、松風くん。
「やっぱり佐々木さんだ。まさか同じ学校だったとは。」
「び、びっくりした。こんな偶然ってあるんだね!」
やっぱり松風くんも同じ学校だった事は知らなかったらしく、少しだけ驚いたような表情を見せた。
階段を落ちかけた時とはまた、違う意味で心臓がうるさい。
「何々?俺の存在無視?もはや見えてない?」
「っわ!ご、ごめんなさい。気づかなかった…」
突然 松風くんの後ろからもう1人男子生徒が現れた。黒髪の短髪はツンツンとワックスで固められていて、目はクリッとした二重。左目横に泣きぼくろ有り。