ねぇ、松風くん。

「気づかなかったって、地味にショックだよ。」

「あの…ご、ごめんなさい‼︎」


シュン…と効果音でも出そうなくらい落ち込んだ様子をされてアワアワと慌てる私。


「佐々木さん、気にしないで。コイツ佐々木さんの反応楽しんでるだけ。」


「え?」


松風くんの言葉に、黒髪くんに視線を向ければニコッと満面の笑みで”ごめんごめん”と告げられた。


「俺は高瀬 直斗 -タカセ ナオト -。松風くんのお友達です。よろしく…え〜っと」


「あ、佐々木 優です。」


「よろしく、優ちゃん。」


「よ、よろしくお願いします⁇」


これは、どんな展開だろう。

階段から落ちそうになった私を、偶然同じ学校だった松風くんが助けてくれて、挙句、なぜか松風くんのお友達の高瀬くんとお友達になってしまった…。

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