ねぇ、松風くん。

「う、うるさい…てか、何よ!」


あんまりにもジロジロと見てくる早川くんに、居心地が悪くなった私。


「優さん、今日も可愛いな…って。」

っっ!この年下の悪ガキめ…
ダメだ、早川くんは心臓に悪い。


「か、からかわないで!もう仕事戻るから。」


そう言ってドアの前に立った私は、”赤くなってかーわい。”と、クスクス笑う早川くんを振り返る。


「…バイト、頑張ってるからあげる。」


それだけ言って早川くんに投げたのは、可愛くラッピングされた星型のクッキー。
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