ねぇ、松風くん。
ーーーーーその頃 葵は
「葵、休憩 入っていいぞー!」
「おーっす。」
休憩上がりの南野が、俺に早く休んでこいと言わんばかりに叫びながら、洗い場へと入って来る。
”あとよろしく”と、南野と入れ違いで休憩室へと向かう俺に”へーい”と気の抜けた南野らしい返事が聞こえた。
南野は俺の1つ上だけど、お互いバイト歴もほぼ同じ、いわゆる同期で
ほわーっとした雰囲気を纏う南野とは、意外に相性が良かったりする。
かと言って、特別仲が良い…って訳でもないんだけど。