ねぇ、松風くん。


「…はぁ〜。」


トイレの前まで走った私は、壁にもたれて呼吸を整えるべく大きく息を吐いた。


やっぱり、もっと強く合コンへの参加を断るべきだった…と今更後悔しながらスマートフォンを取り出す。


➖➖➖➖➖➖➖➖
ごめん!
あたし先帰るね(^_-)
➖➖➖➖➖➖➖➖


それだけ打って、菜穂へ送信。


とりあえず、帰ろ。
今回の合コンは男性陣がお金を出してくれるから…と、美香ちゃんに言われていたがどうにも気が引けてしまう。


受付に、お金…払って行こう。
…でもそんなこと出来るのかな。
< 68 / 284 >

この作品をシェア

pagetop