幸福理論
3人を迎えに行き私達は家を目指して下校していた。

私は3人に学校はどうだったのかを知りたかったから質問してみた。

『学校どうだった?』

すると元気な修哉が言った。

『すげー楽しかった!学校って楽しいなとおもったよ!』

『おー!それはよかった!』

よかった。楽しかったようで。

幸助も朝に不安な顔から少し明るくなった顔で楽しかったと言った。だけど、

つぼみに元気がなかった。

『つぼみはどうだった?』

『....行きたくない』

『えっ....』

『だってみんなこわいんだもんいじめてくるかもしれないのに。』

あっ、そうだった。

つぼみには前に住んでた家から学校に通ってた時に

酷くからかい、暴力をくらい不登校になってしまった過去があった。

私はそれにきがつきつぼみを慰めた。

『大丈夫!もしいじめてくる人がいたらお姉ちゃんが許さないんだから!だから困ったことがあったら相談して。ね?』

『本当にたすけてくれる?』

もう今にも泣き出しそうなつぼみを秀哉と幸助が

『大丈夫だって!俺達がいるだろ!』

『そうだよつぼみ困ったらぼくたちにたよっていいからね!』

『秀哉、幸助....ありがとう!』

そう言うとつぼみ笑顔が見えてきた。

ふぅ、つぼみも元気になってよかった。

なんか今日お姉ちゃんらしいことしたかな?

私は自信良さげにちょっと笑ってしまった。

この笑顔を守るには、私がしっかりしないといけないね。
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