君からのアイラブユー
「つーかそもそも誰からも信用されてねーお前が学校辞めれば良かったんだよ。だってさ、あの時同級生もみんなお前がやったって信じたろ?普通に考えてお前が犯人でいいじゃん」
その言葉を聞いて私はスマホを取り出す手が止まった。
「お前明らかに悪役面だもんなー。窓だって普通に割りそうじゃん?あん時まじ気持ちよかったなぁ。1階の窓、端から全部バットで割ってさ」
窓……?1階?
そうだ、確か2か月前にそんなことがあって学校中大騒ぎになってた気がする。ガラスの破片とかかなりすごくて午前中の授業は掃除でつぶれてしまったんだっけ。
先生達も犯人を必ず見つけるって全校集会開いたりしてかなりドタバタしていた記憶がある。
「あーぁ、全部矢吹がやったことにすれば完璧だったのに誰だよ、俺らのこと見たとか言ったヤツ!一応確認のためとか言って呼び出されるしさ~」
「……」
「俺らじゃない、矢吹だって言ってももう100パーセント信用してもらえねーし。まぁ、学校側も大事にはしないって警察に言わなかったのはラッキーだったな」
「……」
「でも生徒の半分はまだお前がやったって信じてるだろ?学校辞めた後もお前の悪い噂めっちゃ流しといたし」
「……」
「なぁ、また窓割りに学校行っていい?今度はお前がやった証拠いっぱい残して絶対犯人にしてやるからよ」