君からのアイラブユー

「言っとくけどゲームとかじゃないよ？俺は本気だから！マジだから!!」

「……」

あぁ、休み時間が終わっていく。次の休み時間は２倍の予習をしよう。英語と国語とそれから……。


「俺の話、聞いてる！？」


矢吹くんはとても声が大きい。


「あなたは私のことが好きだと言いましたが、恋とは辞書で引くと〝男女が互いに相手をこいしたうこと。また、その感情゛と出てきます。矢吹くんは私を恋慕っているんですか？」

「そ、そうだ！」

「それなら理由を分かりやすく簡潔に言ってくれたら助かります」


恋とは雷に打たれた瞬間と同じだ。

確か親戚の孝之お兄ちゃんが言っていた。32年間彼女は出来たことがないらしいけど。


「俺は……っ！つーか、簡潔ってなに？」

「……」


話が全く進まないまま、予礼のチャイムが鳴った。