君からのアイラブユー
「分かりました。話し合いましょう」
私が決意したのは次の日のこと。
これ以上勉強に差し支えるのは困るし、今日は1日全国模試の過去問をやる予定だったけど仕方がない。
私は矢吹くんを連れて中庭に移動した。
「あのはっきりとさせたいのですが、私は矢吹くんの告白をお断りしたはずです。それなのに何故毎日私に付きまとうんですか?」
迷惑だと何度も意志表示しているのに矢吹くんには伝わらない。かといって、このようなことを相談する友達もいない。関わりがある人といえば学年1位を競いあっているA組の原田くんぐらい。
勝った、負けたを目で疎通してるだけで会話をしたことはないけれど。
「好きだから付きまとうんだ。なんか文句あるか?」
「……」
これは警察に相談した方がいいだろうか?
でも大事(おおごと)にはしたくないし学校にも迷惑がかかる。矢吹くんはまるで私に非があるみたいに呆れた顔をした。
「つーか俺のことなにも知らないくせに付き合えないとかそんな理由受け入れないから。だからあのごめんなさいも無効!分かったな?」
「矢吹くんだって私のこと知りませんよね?」
「う……」
「同じクラスでもないし関わりもないのに急に付き合えとか言われても怖いです。逃げたくなります」