誰もいない教室で、あなたを見つけた
もうこれが最後なんだね
航平君に気にしないでと言われた。


「花菜が僕を見つけてくれたから、悠平にも家族にも会えた。」


航平君のお母さんはもう航平君を探すのを止めたらしい。


今日は悠平君のサッカーの試合の応援に来たと言う。


航平君のお母さんもきっと航平君の死を覚悟出来たのだろう。


私も覚悟しないと駄目だね。


「母さん、今までありがとう。私頑張るの止めるから、父さんにも甘えて頼る事にするよ。」


「父さんは花菜の事心配してるのよ。頑張り過ぎると愚痴をこぼしてたわ。」


うん。


そうする。


もう一人で頑張ったりしない。


友達と遊びたいって言うつもり。


ご飯の仕度も出来ない日はしない。


部活に入りたいな。


大学にも行きたい。


夢はたくさんあるんだ。


将来の夢は教師になりたい。


今のままでは無理だな。


うんと勉強しないとついていけない。


健也は何気に勉強が出来るんだよね。













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