誰もいない教室で、あなたを見つけた
幽霊たちが消えて運動場には私と学園長だけが残った。


みんなが消えてほっとしてると、誰かに肩を叩かれ振り向けばそこに女子高生がいる。


まさか、彼女も幽霊なの。


恐る恐る聞いてみると、お願いがあると言われた。


彼女の名前は長嶋瑠美さん、一ヶ月前に自ら命をたったと言うのだ。


でも、後悔していると言う。


勝手に仲間外れにされたと勘違いして、自殺したことを今は凄く後悔して、仲良かった友達に謝りたいらしい。


どうして、わたしなのよぉ。


学園長が笑っていた。


「花菜さんは優しいから、霊が取り付いてしまうのよ。」


優しい人なら世の中にごまんといると思います。


こうなったら、どんな霊にもとことん付き合うから。


「瑠美さんの友達を呼んで来ればいいのね。」


瑠美さんの顔がはっきり見えないのは、屋上から飛び降りたからなのか?


詳しく事を聞くのは止めて置こう。


瑠美さんにも成仏してもらなきゃ。













< 26 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop