キミを信じて
「とぼけても、ダメだよ」
白龍がニッコリと笑う

「あんたらに話すわけないでしょ」
なに、会って数分しか経ってない奴らに
なにを喋れっていうの?

「やっぱりなにかあるんだな」

「あったとしても、話さない。それは分かってるでしょ、龍輝 総長、銀龍」

「・・・っ、なんで」
流石に知ってると思わなかったんだろう
通り名を

「私も、あんたたちと同じ世界の人間だから、だよ」

「は?」

「寂しさを紛らわせるため、まさか、‟世直し”なんて綺麗ごとじゃないでしょ」

「そうかもな、でも、仲間を守るためでもある」

「くだらない、所詮裏切られんのに」
バカにしたように笑う
「それは、ただのお前の偏見、だろ」


「どうだかね」
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