天然娘とオオカミ君の恋


「・・・俺と付き合え」

そう言われた。

廊下にいた人たちが騒ぎ出す。

夕菜は呆然としている。

なんでみんな騒ぐんだろうと不思議だった。

こんな言葉、よく夕菜にも言われることなのに。

「はい!・・・でもどこへ??」

そういえば付き合えと言われても、どこへ付き合えば良いのか分からなかった。

「・・・は!!??」

夕菜の声が廊下に響く。

「ええーーー!!??」

廊下にいた人たちも騒ぐ。

羽柴くんは動かない。

「え!?な・・・何!?あたし、変なこと言った??」

「天音・・・あんた本物の天然・・・。てか馬鹿!?」

夕菜が飽きれたように言う。

「付き合えっていうのはそういう意味じゃないでしょ!!」

「へ・・・?他にどんな意味があるの・・・??」
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