天然娘とオオカミ君の恋
-放課後-

「天音~!呼んでるよ!」

クラスの子に呼ばれた。

行ってみると、羽柴くんがいた。

「羽柴くん・・・。」

「帰るぞ」

そう一言、言ってあたしの腕を掴んで歩き出した。


校門を出たあと、パッと手を離す。

強く握っていたのか、あたしの腕は少し赤くなってた。

・・・。

・・・。

無言が続く。

言わなきゃ・・・言わなきゃ・・・。

あたしはそう思いながらも、中々言えない。

羽柴くんを見る。

無表情だ。

でも、よく見ると、綺麗な顔してるなー・・・。

ちょっと表情が恐いけど・・・。
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