天然娘とオオカミ君の恋
次の日。

「馬鹿っ!!!!」

あたしはまた、夕菜に怒られた。

「うう・・・だってえ~・・・」

「“だって”じゃなくて!!なんで、すぐ言わなかったの!?」

「言おうとしたけど、丁度羽柴くん帰っちゃって・・・」

「そんなの言い訳!!」

夕菜の声が教室に響く。

たしかに、すぐ言わなかったあたしが悪い・・・。

「まあ、まあ、夕菜も怒るなって」

中崎があたしと夕菜の会話に入り込む。

「昨日言えなかったんなら、今日言えばいいだろ?」

中崎いい奴~~!!

「中崎、甘い!」

・・・夕菜は鬼だ・・・。
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