天然娘とオオカミ君の恋
-放課後-

「・・・」

「・・・」

今日もあたしは羽柴くんと帰っている。

昨日と同じように会話は無し。

・・・どーしよー・・・。

言えない・・・。

でも、このままもだめだ・・・。

「飲む?」

「へ?何を?」

急に声を掛けられ、びっくりした。

「何をって・・・お茶」

「え・・・お茶・・・飲みます!」

「じゃ、ちょっと待ってて」

そう言って、羽柴くんは自動販売機へ歩き出した。

あたしは近くの公園のベンチに座った。

はあ・・・とため息をつく。

どうしよう・・・。言えない。

どうしよう・・・。
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