天然娘とオオカミ君の恋
急に、目の前に缶ジュースが。

「え・・・」

羽柴くんだ。

「・・・はい」

「ありがとう・・・」

あたしは羽柴くんからジュースを貰う。

無言が続く。

何か、話そう・・・。

でも、何話そう・・・。

そんなことを思ってると、羽柴くんが立ち上がり歩き出した。

「え・・・!?」

あたしは慌ててついて行く。

「・・・帰るぞ」

「・・・はい」

あたし達は、そう会話したあとはいつもように無言が続いた。

「じゃあな」

そう言って、いつもの通りあたしの家の近くで別れる。

「・・・ばいばい」

今日も言えなかった・・・。
< 18 / 23 >

この作品をシェア

pagetop