天然娘とオオカミ君の恋
「夕菜のアホ~~!」

あたしはそう言いながらくつ箱へ向かって走る。

夕菜は、あははと笑ってる。


―ドンッ

誰かとぶつかった。

「ご・・・ごめんなさい!!」

鼻を抑えながら顔を上げる。

「あぁ!?」

顔を上げると、知らない人の顔だった。

しかも、なんか恐い顔・・・。

「え・・・あの・・・」

おろおろしていると、

「天音!!」

夕菜があたしを呼んだ。
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