天然娘とオオカミ君の恋
しかも、恐がってる顔をしている。

「ん?なに~?」

「バカ天音!!早くこっち来な!!」

夕菜がそう叫んだから、あたしは、

「本当にごめんなさい!」

と恐い人に謝ってから夕菜のところへ行った。

「何?夕菜。」

「何じゃないでしょ!!オオカミに近づかないの!!危ないよ!」

「オオカミ・・・??」

「天音、オオカミを知らないの!?」

「うん。」

「天音がさっきぶつかった人は、学校一恐い人で有名な“羽柴夢斗(ハシバユメト)だよ!通称、『オオカミ』!あの人は、今までに何人もを病院行きにした人なの!分かった?絶対、近づいちゃだめだよ!!」

「うん」

何人もを病院行きと言われても、よく分からなかった。

というかそんな人がいたことも知らなかった。

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