天然娘とオオカミ君の恋
「本当、天音はすぐ目を離すと危ないんだから~」

夕菜はため息をつきながら言う。

「大丈夫だもん!それにさっきのは、あたしが悪かったんだから~」

そう。さっきのはぶつかったあたしが悪い。

「何言ってんの~!あれはあそこにいたオオカミが悪いんだよ!」

「夕菜はそんなにオオカミ君が嫌いなの??」

「嫌いというより、恐いの!この学校でオオカミを恐がんない人はいないよ!」

そうなんだ~。

とあたしは思った。

でも、そんなに恐い人なのかな~。

たしかに怒ってて恐かったけど、あれはあたしがぶつかったから・・・。

怒るのは当たり前だし・・・。

「ねえ、本当に恐いの?」

「恐いの!!!」


そう言った夕菜のほうが恐かった・・・。
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