地味子×学年王子様~甘い学園物語~
そして、翌日、受験日。
私は、朱里の言った通り、おもいっきり、当たって砕けた。
あっという間に受験は終わり、その日は朱里とお茶して、解散した。
その夜、朱里からLINEが来ていた。
【今日は、お疲れ様!(*´`*)
私達なら、きっと大丈夫だよ。
絶対、受かってるから、心配しないで】
朱里……。
私、朱里がいなかったら、ここまで来れなかったと思う。
今思えば、朱里はいつでも、私の傍にいて、支えてくれていた。
くじけそうになっても、立ち止まりそうになっても、背中を押して応援してくれたのは、いつもいつも、朱里だった。
私は、スマホの画面をタップした。
【ありがとう、朱里】
朱里に、そう返信して、LINEを閉じた。
…そして……
時は過ぎて、ついに合格発表の日。
私と朱里は、浜松さんに車で高校の手前まで送ってもらった。
「では、行ってらっしゃいませ」
浜松さんが、私達が降りたのを確認すると、静かに車のドアを閉めた。