地味子×学年王子様~甘い学園物語~
メイドさんが、ワゴンから運ばれて来た物をせっせとテーブルに並べた。
相変わらず、豪華だなー…。
朝は、日替わりで洋食が色々出るけど、私的には和食の方が好きなんだよね…。
そんな事、言えないけどさ。
「お嬢様、本日のお紅茶は、いかが致しましょう?」
メイドさんが、私に聞いて来た。
「じゃあ………ハーブティー、お願い出来る? 種類はなんでもいいから」
「畏まりました」
そう言って私に一礼すると、メイドさんは静かに部屋を出て行った。
私の家に雇ったお手伝いさんの数なんて、数え切れない程いる。
皆、テキパキと働いてくれる人達ばかりだった。
「いただきます」
私は、モソモソと朝食を食べ始めた。
スクランブルエッグが、トロトロと口の中でとろけていった。
自慢じゃないけど、うちの食事は3食(&おやつも)とも、有名なコックさんやパティシエが作っている物。
他にも、ショコラティエとか、色々なジャンルの料理人がいる。