恋と失恋と恋と



最後の面会という言葉が俺を支配する


志桜里と歌稟の両親は看護師が言った瞬間、歌稟の病室に飛び込んだ


俺はその場から動くことができず歌稟の笑った笑顔

歌稟にキスしたときだけに見せるかわいい顔が浮かんだ


俺は歌禀をまだ全然、幸せにしてやれてない

このままでいいはずがない


俺の足は自然に歌禀の元に向かった


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